2020年08月28日

通夜や告別式は葬儀社への丸抱えで行われる寛容さ

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日本人は先祖の代から仏教を信仰している人が多いので現在でも葬儀は仏式で行われるケースが9割位だそうです。仏教には宗派が多数あり、葬儀の仕方では線香立て本数や焼香の回数、あるいは戒名の名称やお経などが異なっていることが知られています。

ところが、葬儀への参列する機会がめったにあるわけでありません。このため、宗教関係者でもない限り宗派ごとの違いがあると知っていても違和感すら感じないで焼香などを済ませてしまいますが仕方ないことでしょう。喪主になっても通夜や告別式の作業は葬儀社への丸抱えで行われるため慌てる必要もなくなりました。

おかげで、こうしたしきたりの違いを理解している人がすっかり減ってしまいました。若い人ほど、寺院との縁が薄れてしまった結果、先祖代々の宗派を意識する気持ちが薄れてしまい、無宗教といえる人が増えています。宗教には無関心な人が増えていて、自分の家の宗派を知らない人も珍しくありません。

従って、葬儀が殆ど仏式で行われているといっても宗派別の作法の違いを知らない人たちが参列し、自分なりのやり方で焼香などをしている始末です。しかしながら、宗教は本来、人々がどの宗教に帰依していても寛容な拠り所となってくれるはずなので葬儀の最中に宗派の作法と違うことをしても僧侶などは全く鷹揚です。参列していて僧侶などに指摘されることもありません。こうした葬儀が続く限り国民は益々、無宗教化していくようです。

About Me

管理人の石崎薫と申します。兵庫県に在住で葬儀会社に勤めた経歴を持っています。

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