納棺というのは、遺体を死装束で整えてから、故人が愛用品や気に入っていた宝物などと共に棺に納める儀式です。この儀式は遺族や近い関係の人たちが集まって行われるもので、お通夜が始まる前までに行うのが基本です。
遺体を拭いて清めてから、納棺師または葬儀会社の指導を受けながら、遺族の手で死装束を着せてから、足袋やお数珠などで服装を整えていきます。近年は死装束を着せることなく、故人の上からかけるだけで行うことが増えていると言われています。
そして、故人が生前に愛用していたものと共に遺体を棺へ納めていきます。ちなみに、棺に納める品物は、故人の愛用品であれば何でもよいというわけではなく、爆発の恐れがあるものや燃えにくいものは避けなければいけません。
たとえば、故人が愛用していたメガネや、爆発の可能性がある缶やビン、有毒ガスが発生すると言われているプラスチック製品も避けるようにしましょう。反対に、故人が大好きだったタバコや生花は棺に納めても特に問題はありません。
遺体の安置から納棺の儀式を行うまでの時間は、家族が故人と落ち着いて過ごすことができる最期の貴重な時間です。意味のある大切な時間なので、心を込めて丁寧に行うようにしましょう。
管理人の石崎薫と申します。兵庫県に在住で葬儀会社に勤めた経歴を持っています。
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